看護師を辞めてタクシードライバーへ転職した20代のリアル|三交代の疲弊から「長く働ける仕事」へ

看護師を辞めてタクシードライバーへ転職した20代のリアル|三交代の疲弊から「長く働ける仕事」へ タクシー転職ガイド

「このまま看護師を続けていて、体がもつのだろうか」——三交代勤務と生死に向き合う毎日のなかで、そう感じながらの毎日を変えたくての転職活動でした。

今回ご紹介するのは、病棟看護師からまったくの未経験でタクシードライバーへ転職した20代・Sさんの実例です。私たち「みんなのドライバー」のキャリアアドバイザー(CA)が実際に支援した転職の記録を、面談から入社後まで、現場の視点でそのままお伝えします。

Sさん(20代・男性)

看護師 → タクシードライバー(タクシー会社にご入社)

三交代勤務で心身ともに疲弊し、「長く働き続けられる仕事」を求めて転職を決意。物流とタクシーを比較検討した末、未経験からタクシードライバーとして新たなキャリアをスタート。

看護師を辞めたいと思った理由——三交代勤務と、生死と向き合う環境

Sさんが転職を考え始めたきっかけは、特別な事件があったからではありません。三交代勤務による生活リズムの乱れと、日常的に生死と向き合い続ける緊張感。その積み重ねで、心身ともに疲弊していったといいます。

看護師からの転職相談を受けていて感じるのは、「仕事が嫌いになったわけではないが、この働き方を60歳まで続けるイメージが持てない」という声の多さです。Sさんも同じで、探していたのは「逃げ場」ではなく「長く働き続けられる仕事」でした。

そこで軸になったのが、「運転が好き」という気持ちです。好きなことを仕事の入口にして、将来的にドライバーとしてキャリアを築きたい——それがS.Aさんの転職の出発点でした。

医薬品配送という選択肢もあった——それでも「ドライバー」を選んだ理由

面談で私たちが最初に提案したのは、実は医薬品配送の仕事でした。医療従事者としての知識や経験がそのまま強みになる、看護師からの転職では定番といえる選択肢です。

しかしSさんは、給与面や将来性を検討したうえで、「医療の周辺ではなく、タクシードライバーとして経験を積みたい」という希望をはっきり持っていました。

ここは支援する側として重要なポイントでした。経験を活かせる仕事が、本人にとって最良の仕事とは限らないからです。私たちは本人の意思を尊重しつつ、タクシードライバー職のなかで選択肢を広げていくことにしました。

物流かタクシーか——複数社の話を聞いて分かった「働き方の違い」

ドライバーと一口に言っても、さまざまな働き方があります。Sさんは物流会社を含む複数社の話を聞くなかで、次のことに気づいていきました。

  • 物流(トラック):拘束時間が長くなりがちで、荷物の積み下ろし(荷役作業)への不安があった
  • タクシー:荷役がなく、勤務明けの休息が確保しやすい。接客の要素は看護師時代の対人経験が活きる

「運転が好き」という入口は同じでも、体力・生活リズム・向き不向きで最適な職種は変わります。三交代の疲弊から転職するSさんにとって、無理なく続けられる働き方はどちらか——整理を重ねた結果、たどり着いたのがタクシードライバーでした。

業界も職種も未経験。面接に行くこと自体に大きな不安を抱えていましたが、このプロセスを経ていたからこそ、志望理由は明確になっていました。

面接で複数社を比較——決め手は「長く働けるイメージが持てるか」

Sさんは複数のタクシー会社の面接を受けました。その結果、給与だけでなく、勤務時間・仕事内容・会社ごとの雰囲気の違いを自分の目で比較することができました。

最終的に入社を決めた基準は、「長く働けるイメージが持てる会社かどうか」。金額の大小ではなく、自分がそこで働き続けている姿を想像できるか——これが未経験転職では特に重要な判断軸になります。

入社後のリアル——「何度も走った道が、仕事だと別物でした」

入社後、Sさんはこう話してくれました。

普段から何度も走っている道でしたが、仕事として運転するとまったく違う感覚で、入社当初はとても不安でした。それでも、年齢に関係なく先輩方が声を掛けてくださったり、相談に乗ってくださるので安心して働けそうです。少しでも早く地理を覚えるため、先輩に勧められて地図の書籍を購入し、休日も実際に街を走って勉強しています。

未経験転職の不安は、入社して終わりではありません。それを支えるのは、相談しやすい職場環境と、本人の学ぶ姿勢。Sさんはその両方に恵まれ、着実にドライバーとしての一歩を踏み出しています。

キャリアアドバイザーとして、この事例から伝えたいこと

  • 未経験だからこそ、複数社を比較すること。仕事内容や働き方の違いは、話を聞き比べて初めて見えてきます。
  • 給与だけで選ばないこと。「長く続けられるか」「成長できる環境か」という視点が、転職の満足度を左右します。
  • 「好き」に目的を重ねること。「運転が好き」に「ドライバーとしてキャリアを築きたい」という目的が加わったことで、会社選びの軸がぶれませんでした。
  • 経験を活かす転職だけが正解ではないこと。本人の希望と現実的な条件を一緒に整理すれば、未経験の業界でも納得できる転職はできます。

看護師から転職を考えているあなたへ

看護師からの転職では、「医療系の経験を活かせる仕事」ばかりが候補に挙がりがちです。しかしSさんのように、まったく別の業界で「長く働ける自分」を見つけた人もいます。

みんなのドライバーでは、ドライバー業界専門のキャリアアドバイザーが、あなたの体力・生活リズム・希望条件に合わせて、物流・タクシー・配送など複数の選択肢を一緒に整理します。相談は無料です。「運転が好き」——その気持ちが、次のキャリアの入口になるかもしれません。